Archive for プライベート

プライベート

10年前、全くの初心者から始めた極真空手、少しずつ昇級を重ね、今月から茶帯になることができました。自分でも、これほど続くと思いませんでしたが、知れば知るほど奥深く、今ではすっかりライフワークの一つになっています。2020年のゴールは会社のIPOと黒帯の取得です。最近は、なかなか稽古の時間が取れないのですが、焦らずに楽しみながら頑張りたいと思います!

徳者事業之基

最近、中国古典を勉強し始めました。以前から読書(特に歴史)は好きでしたが、中国古典は難解なイメージがあり、老子・孟子などいくつか手に取ったものの挫折していました。。。

偶然、無料オンライン学習サイトGaccoで2月から、守屋先生の「中国古典に見る指導者の条件 | gacco」を見つけて受講しました。まだ途中ですが、こんなに中国古典って面白いんだなあ、というのを再発見しています。

中国古典は、孔子・老子・孟子・韓非子etcなど、およそ2000年前に書かれた書物が中心です。それって今の時代に通用するの?と思われるかもしれません。ただ中国古典のテーマは「人間学」です。人間の生きる意味、リーダーシップ、モチベーションなどは、この2000年間さほど変わっていないことが分かります。(だから読み継がれてるんですね。)

また私の年齢にも関係していると思います。20歳の頃に論語を読んでも、人で苦労した経験がないためリアルに感じられませんでした。でも今の42歳だからこそ改めて気付くことがあります。

その中の一つが、「徳者事業之基」(徳は事業の基なり)です。(菜根譚より)

“人間の徳、人柄というものは、事業を起こし、発展させる基礎である。
まだ基礎が固まらないうちに、建てられた家屋が堅固で長持ちしたためしはない。
人の心や志は、子孫繁栄の根本になるものである。
その根がしっかりと植えられていないのに、枝葉が立派に栄えることはない。”

普段は、最新のテクノロジーを追い求めてアナリティクス分野でビジネスを行っていますが、やはりビジネスは目的や考え方が大切なんだと改めて気づかされます。売上・利益もすごく大切、でもその根本である徳はもっと大切。まだまだ経営者としても、人間としても高めていかないといけないですね。

Code for Japan

先日、Code for Americaの創設者、Jennifer Pahlkaの以下のTEDを見て胸を打たれました。政府にねだるだけではなく、自分たちで必要なデータやアプリを作っていこう、という取組みに21世紀の市民はこうあるべきだな、と思いました。

(日本語字幕:右下のCaptionメニューからJapaneseを選べます)

そして、Code for Japanが昨年できていることを知りました。こちらは、Code for Americaにならって日本でも「ともに考え、ともにつくる」というテーマの下、様々なバックグラウンドのメンバーがオープンに地域のかかえる課題を解決しようと活動されている団体です。

先週の休日、偶然地元(奈良)でCode for Naraのイベントがあり、定員オーバーだったのを無理やりお願いして参加。ならまちを調査してWikipediaやOpen street Mapを編集などを体験させてもらいました。代表者の方にお話しを伺うと、今年から活動を始めたばかりだが、今後は行政とも協力しながら役立つデータやアプリなどを提供していきたいとのこと。こういう取組みが日本全国で広がっていくと本当の意味でスマートな社会になっていくと思います。

会社としても、個人としてもこういう取組みには積極的に関わっていきたいですね。皆さんも地元のCode for XXXを一度検索してみてはいかがでしょうか?

 

朝の英会話

仕事上、海外のソフトウェアを扱い、海外ベンダーとやり取りすることが多いので、英語のブラッシュアップは欠かせません。ただ、MBA留学していた頃に比べると、英語力(とくにスピーキング力)が落ちています。。。同じ業界内だけのコミュニケーションだと表現がパターン化してしまって、バリエーションがなくなっていきます。やはり使う機会がないとだめですね。

KSKアナリティクスでは、英語を業務の中で使用することも多いので、英語学習している社員が多くいます。会社としても奨励、学習支援しています。私も最近ビジネス用のSkype英会話を始め、毎朝30分ほどレッスンをしています。スピーキングの機会が必然的に増えますし、専門用語を使わずに自分のビジネスを丁寧に説明しないといけないので表現の勉強にもなり、けっこう気づくことが多いです。

毎日レッスンの割には値段もリーズナブルですし、予約も取りやすくおすすめです。

 

田んぼと数学テスト(Rice Paddies and Math Tests)

Malcom Gladwellの「Outliers」を読みました。Amazonの社会心理学分野で1位になっているベストセラーですので、読まれた方も多いかもしれません。Outlierとは、統計的には異常値を指しますが、転じて「桁外れなパフォーマンスを出す人」の意味でつかわれます。この本では、ビル・ゲイツやビートルズ、モーツアルトから、トップアスリートなど、一般的に桁外れのパフォーマンスを出す人の要因を、分かりやすい記述と例示により示しており、とても面白いです。

その中の第8章で、田んぼと数学テスト(Rice Paddies and Math Tests)がありました。これは”なぜアジア人が数学スキルが高いのか”を考察しています。事実、国際数学・理科教育調査(TIMSSなどでも、シンガポール、香港、韓国、台湾、日本などが上位にきます。なぜでしょうか?

もちろん諸説あるとは思いますが、Gladwellは稲作の文化との関連性を説明します。東洋は基本的に何百年、何千年にもわたり、米が中心の文化を形成してきました。米作りは他の穀物作りに比べて大きな違いがあります。まず田んぼは、Open Up(切り開く)ものではなくて、Build(作り上げる)もの。固い土の上に柔らからい泥を平坦に延ばし泥田を作ります。また肥料もやり過ぎてはだめ、足りなくてもだめ。水の量も調整が必要です、灌漑設備も必要になります。天候も考慮して作業を進めなければなりません。非常に手間がかかります。西洋の農業は、広大な土地に種をまき、一気に収穫する効率重視型です。そのために作業を効率的に行うマシーナリー(機械)が発達しました。東洋の田んぼはSkill Oriented(スキル重視)型です。ホテルの部屋のような小さな田んぼで、収穫高を上げるために、知恵を絞って工夫をします。そのためには労を惜しまず退屈な作業にも耐えます。

またそのモチベーションも異なります。英語にPeasantという表現があり「小作人」と訳されますが、西洋と東洋ではそのニュアンスが若干異なります。西洋においては、小作人は労働のみを提供する人であり、その人がどのような成果を出しても取り分は変わらないのに対し、東洋での小作人は、基本的にその田んぼのマネージャーです。より良い収穫ができればその分だけ自分の取り分が増えます。そのために頑張ろうというインセンティブが働きます。

数学においても、この退屈な作業に耐えて、喜んでハードワークを行うことが大きな要素になります。GladwellによるとTIMMSのテストの結果とテスト終了後のアンケートへの回答率(アンケート内容ではなく30個の質問にいかにまじめに答えているか)は非常に高い相関があります。もちろんこの回答率が高いのは、シンガポール、香港、韓国、台湾、日本です。

こうして見ると、我々は先人から大きなGiftをもらっていることになります。Skill Orientedな文化のおかげで現在では、米ではなくモノづくりにおいて、大きな経済発展を得ることができたといえます。こうした小さなリソースを上手く活用し、工夫によって生産性を上げていくことは、我々東洋人(日本人)にとって得意なところです。

私は同じことがデータ分析にも言えると考えます。問題点に気づき→データを分析し→現場に浸透させて生産性を上げていくプロセスは、日本のホワイトカラーにとって難しいことではありません。アナリティクスという概念自体は、西洋から入ってきたものかもしれませんが、我々はそれらを上手く活用し、成果を上げることに知恵と忍耐と使うことができます。そのためにも、日本のビジネスマンが今のExcelのように統計・データマイニングツールを当たり前に使える環境や仕組みを作っていきたいですね。実現すればすごく面白そうなイノベーションが起きそうです。これはオープンソースの分析ツールを提供するKSKアナリティクス使命のようにも思います。

 

40歳になりました

先日40歳を迎えました。三十にして立つ。四十にして惑わず。といいますが、思えば32歳の時にKSKを創業して、試行錯誤の30代でした。しかし30代最後には自らが次の10年で注力するものを見つけられた気がします。それは、もちろんAnalyticsです。昨年、社名もKSK Analyticsに変更して、この分野でのExcellent Companyになることを決め日々その達成に向けて進んでいます。

でもこれを達成した10年後、五十にして天命を知る。のかもしれません。これから、どんな人生が待っているのか、楽しみです。

アメリカ先住民Chelokeeの諺に以下があります。文体も美しいのですが、いろんなことを考えさせられる素敵な言葉です。

“When you were born, you cried and the world rejoiced.
Live your life so that when you die, the world cries and you rejoice.”

“あなたが生まれてきた時、あなたは泣き、周りの人は笑っていたでしょう。
だからあなたが死ぬ時は、あなたが笑い、周りの人が泣いてくれるような人生を歩みなさい。

 

どんな道が待っているにせよ、悔いのない人生を歩みたいと思います。

 

優れたビジネス・リーダーにはなぜ読書家が多いのか?

「読書家→優れたビジネス・リーダー」、とは必ずしもいえませんが、

「優れたビジネス・リーダー→読書家」というのは、みなさん感じておられることかと思います。

読書は、優れた(何をもって優れているかは価値基準はいろいろありますが)ビジネス・リーダーにとって、十分条件ではないにしても、必要条件ではないでしょうか?

今、「坂の上の雲」を読んでいます。かなり以前に読んだはずなのですが、今読んでみるとまた違った感覚で読めて面白いです。その中で、秋山真之の描写に、はたと気づくことがありました。秋山真之は、日露戦争において作戦参謀として大きく活躍した海軍の人ですが、彼がこのポストに上るきっかけになったのが、米国留学中に米西戦争を観戦武官として視察したレポートでした。その正確さ、ポイントのまとめ方は秀逸で、類を見ないほど素晴らしかったといいます。彼は、非常に多読家で有名でした。「秋山の天才は、”帰納”によるものである」と言われました。

この”帰納“という言葉で、はっとしました。物事を帰納する力こそ、ビジネスリーダーに必要だと思ったからです。それは私自身への反省でもあります。つまり、以下のようなことを問われた気がしたのです。

「いくら多くの本に触れても、そこから結論に帰納しなければ生きた知恵とならない。」

「いくら多くの情報をインターネットで得ても、そこから結論に帰納しなければ単に”知っている”というだけで終わる。」

「いくら海外のMBAで多くのケースタディを行っても、そこから結論に帰納しなければ、実際のビジネス上の意思決定では助けにならない。」

「いくら多くのデータ活用事例をセミナー等で集めたとして、そこから結論に帰納しなければ、自社やお客様にとっての有効活用は程遠い。」

当たり前のことなのですが、多くの情報を集めた上で、自分なりの肚(はら)に落とすことを忘れては、結局知識は使い物になりません。秋山真之の仕事(彼は一生の大道楽と言っていたようです)に対する姿勢から、そんなことを改めて気づきました。

優れたビジネスリーダーは、読書から多くの情報や経験を得るだけでなく、自分の中で帰納させることで、ゆるぎない信念や判断基準を醸成させるから、偉大な仕事ができるように感じます。私も日々の読書に対する姿勢や考える時間の取り方を見直していきたいと思います。まずはこのBlogが私の”帰納”の第一歩です。

 

 

久々の更新

ブログを休んでいる間にもう10月になりました。9月はトレーニング続きで、特にPentahoとRapidminerのトレーニングで西へ東へ移動の連続でした。その中でも久しぶりの福岡出張!お客様にも満足いただいた良いトレーニングができました。

福岡(博多)は、やはり食べ物のクオリティが素晴らしいです。
今回は、いつも行ってたもつ鍋屋さんがなくなっていたため、地元のお客様お勧めのお店(やま中本店)へ

もつが新鮮で素晴らしかったです。特におすすめのみそ味が最高でした。〆はちゃんぽんめんでいただきました。

一緒に社員もいままで食べた中で一番のもつ鍋とのこと。

お客様のトレーニング会場は、海が近くて秋風が感じられ、とても気持ちいい。
博多は、都会になりすぎず、田舎になりすぎず、人も親切で、Quality of Lifeがとっても高い街だと思います。

福岡支店を早く作りたいです(笑)。