Archive for 2016/03/04

徳者事業之基

最近、中国古典を勉強し始めました。以前から読書(特に歴史)は好きでしたが、中国古典は難解なイメージがあり、老子・孟子などいくつか手に取ったものの挫折していました。。。

偶然、無料オンライン学習サイトGaccoで2月から、守屋先生の「中国古典に見る指導者の条件 | gacco」を見つけて受講しました。まだ途中ですが、こんなに中国古典って面白いんだなあ、というのを再発見しています。

中国古典は、孔子・老子・孟子・韓非子etcなど、およそ2000年前に書かれた書物が中心です。それって今の時代に通用するの?と思われるかもしれません。ただ中国古典のテーマは「人間学」です。人間の生きる意味、リーダーシップ、モチベーションなどは、この2000年間さほど変わっていないことが分かります。(だから読み継がれてるんですね。)

また私の年齢にも関係していると思います。20歳の頃に論語を読んでも、人で苦労した経験がないためリアルに感じられませんでした。でも今の42歳だからこそ改めて気付くことがあります。

その中の一つが、「徳者事業之基」(徳は事業の基なり)です。(菜根譚より)

“人間の徳、人柄というものは、事業を起こし、発展させる基礎である。
まだ基礎が固まらないうちに、建てられた家屋が堅固で長持ちしたためしはない。
人の心や志は、子孫繁栄の根本になるものである。
その根がしっかりと植えられていないのに、枝葉が立派に栄えることはない。”

普段は、最新のテクノロジーを追い求めてアナリティクス分野でビジネスを行っていますが、やはりビジネスは目的や考え方が大切なんだと改めて気づかされます。売上・利益もすごく大切、でもその根本である徳はもっと大切。まだまだ経営者としても、人間としても高めていかないといけないですね。