Archive for 2013/04/25

製品を選ぶ上で大切にしていること

KSKアナリティクスは、特にオープンソースのアナリティクス製品に特化した製品提供とコンサルティングサービスを提供しています。特にPentahoは、現在ものすごい勢いで、国内・海外ともに成長しています。Pentaho社との付き合いももう5年がたちました。お互いの信頼感も醸成され日本市場を任されています。

良くお客様やお取引先に「森本さんはどうやって取扱う製品を見つけたんですか?」と聞かれることがあります。私は、製品を選ぶのも、就職や恋愛と同じようなものだと感じています。つまり、最初は外見やスペック上のことから入りますが、長続きするためにはコンセプトや考え方に共感することが必要です。そして、一旦、共感したら、どんなことがあってもとことん付き合う、味方としてフォローし、内部から貢献するチームの一員になる。。。

特に製品を評価するときには、現在時点でどんな機能がそろっているかより、製品としてのコンセプト、将来性、もっというとそれらを作っている人々がどんなチームなのかが重要に思います。

弊社がPentahoとのパートナーシップを持ったのは2007年、当時まだビッグデータの言葉もなく、オープンソースのビジネスアプリケーションをエンタープライズで使用するには抵抗感がありました。バージョンは1.Xで機能は貧弱、インストールすらもままならない、他の商用BIツールの方が機能的にははるかに上を行っていました。

しかし、コンセプトとチームは素晴らしかったのです。個別のETLやレポートのOSSをJavaのプラットフォーム上で統合することで、エンタープライズでも十分使えて、しかもユーザー数無制限で使うことで情報活用を促進する、ソースは公開して開発者やベンダーが触れるようにする、Wow! これは一つのイノベーションだと思いました。そして、こんなことをチームと一緒に実現したいと。

もちろんビジネスですので、経済的な面も重要です。ソフトウェアを販売して利益を得る。競合他社にコンペで勝つ。きれいごとだけでは語れません。しかし、売れればなんでも良いというのは、短期的、局所的にはうまくいっても、長期的、大局的には継続しないと思います。

有名なジムコリンズの「ビジョナリーカンパニー2」でハリネズミの考え(事業選択の基準)があります。

1.情熱をもって取り組めるものは何か
2.自分が世界一になれる部分はどこか
3.経済的原動力になるのは何か

KSKアナリティクスは、オープンソースに特化したアナリティクス事業で上記を実現します。弊社では、製品と事業が密接に関係しますので、製品を選択する際にも参考にさせていただいています。