Archive for 2013/03/21

「データ分析の基本と業務」を読みました


2013年1月に出たばかりの書籍です。データ分析の基礎、加重平均や幾何平均といった基本的な内容から、統計的な手法や機械学習の手法が網羅されています。また後半では、ビジネスインテリジェンス、データウェアハウスやETL、ビッグデータやのNoSQLにも触れられており、これからデータ分析を始める方にとっては、最適な一冊だと思います。

またすでにHadoop等のスキルを持っているエンジニア系のデータアナリスト、データサイエンティストの方にもイメージを持つうえで良い参考書になるのではないでしょうか。

基本的な考えを簡単なサンプルデータをもとに解説されているので、実践的でイメージがわきます。私も普段何気なく話している内容の復習になりました。

弊社でも、新たに入社するメンバーに最初の一冊としてぜひ薦めたいです。個人的には個別のテーマにさらに突っ込んだ続編を期待したいですね。

 

 

コモディティ化する世界

Bubble World Reflection
コモディティとは、直訳すると日用品という意味ですが、コモディティ化というと、一般的には供給者による価値やサービスが均一化することで、差別化が難しくなることを言います。

最たるものがハードウェアです。今ではPCはコモディティとなりました。携帯電話もそうです。スマートフォンももうすぐコモディティとなるでしょう。カーナビも液晶テレビも、そのコモディティ化の速度は、どんどん早くなっていると思います。オープン化と標準化により、参入の敷居が低くなることでコモディティ化は起きます。

ソフトウェアの世界でもそれは同様で、オープンソースの出現により、OSはコモディティになりました。データベースもミドルウェアも同じです。KSKアナリティクスが手掛けるBI(ビジネスジェンス)やデータマイニングも、いずれコモディティ化していくでしょう。ソフトウェアは、①新たなコンセプトが出て、②それらを実現するソフトウェアが出現し、③成熟してコモディティ化していく、プロセスを繰り返します。

このように書くとコモディティ化は、マイナスなことばかりにも聞こえますが、そればかりではありません。コモディティ化することで、誰でも最新かつ最先端の技術を使うことができます。それによってイノベーションが触発されます。またそれは才能ある個人、新しいベンチャー企業、新興国の人々に恵みをもたらし、富の再分配につながります。例えば、

・Webの登場によって、誰でも多くの情報にアクセスし、利用できるようになりました。

Amazon Web Serviceの登場によってベンチャー企業でも大規模なクラウド環境を構築できるようになりました。

オープンソースの登場によって、だれでもOSやDB、BIソフトウェアを使えるようになりました。Hadoopの登場によって、データを低コストかつスケーラブルに処理できるようになりました。

ハーバードやMIT等が講義アーカイブの無償提供によって、新興国の子供たちでも大学の講義を受けることができるようになりました。

経営は、「ヒト」「モノ」「カネ」といいますが、こうしたコモディティ化する世界においての競争優位は、「ヒト」につくはずです。もっというなら、人のコンセプチュアルなスキルにつくはずです。なぜなら、そのコンセプトを実現できる環境が、以前に比べて格段に整っているからです。

当社が対象とするデータ分析やデータサイエンスの分野では、今後はさらにソフトウェアの価値はコモディティ化していくでしょう。当社はそれをオープンソースBI/BAで促進していくつもりです。それは、従来型のソフトウェアベンダーにとっては脅威かもしれませんが、私たちは、それによってさらなるイノベーションが触発されることを期待しています。ただ、企業の戦略的データ活用は、最もコモディティ化が難しい分野です。ここはまさにデータサイエンティストの出番ですね。

コモディティ化するものとコモディティ化しないもの、それぞれのライフサイクルの波をうまく取り入れたいですね。

 

 

図書支援制度を始めました!

KSKアナリティクスでは、社員の図書支援制度を始めました。以下のような取り組みです。

・1人月1冊まで好きな本を購入可能。(Max5000円)

・ジャンルは問わないが業務や自己啓発に役立つもの

・レシートをもとに月の経費精算時に請求

・買った本は会社本棚に保管、他の人も利用できるようにする。

 

特に技術情報やビジネス情報は、うちのような知識集約型の労働には必要不可欠です。書籍は、先人が苦労して得られた体系的な知識が何千円のコストで手に入れることができる、素晴らしいものです。

一方で特にオライリー等の技術書は良書が多いものの、個人で購入するには結構きつい。。。ということで、会社で負担することにしました。金額制限もよほど高価な本でなければ問題ないはずです。

会社自体の成長も重要ですが、その成長を支えるのは社員です。社員の成長なくして、会社の成長はないと実感しています。人を育てる、なんておこがましいことは言えませんが、人が育つ環境や制度は用意していきたいと思います。良い環境があれば人材は育つと思います。