企業はIT部門を捨て、分析部門を作れ!

アグレッシブなタイトルですが、要は企業は「早く自社内に分析部門を早く作ったほうが良い」ということを言いたいのです。

現在のような目まぐるしく変わっていくビジネス環境では、自社の強み(コア・コンピタンス)を磨くとともに、それ以外は効率的に運営する(アウトソーシング等外部を活用)ことが求められるのは、皆さんご存知のところです。

テクノロジーは、劇的に変化を遂げています。IT(ICT)は業務に不可欠な存在になりましたが、この20年で一気にコモディティ化が進んでいます。

これらを提供するハードウェア/ソフトウェアベンダーから見ると良く分かります。
40年前、ネットワークハードウェアを持つ企業がIT業界をリードしていました。
30年前、OSを持つ企業が覇者となりました。
20年前、その上で動くソフトウェアデータベースが重要になりました。
10年前からそれらはクラウドとなり、さらにその上に乗るデータやコンテンツ、ビジネスが競争優位の源泉となっています。

企業組織の観点から見てみましょう。企業は自社のコアとなる経営資源には、投資を行い自社で抱えねばなりません。一方で、代替の効くもの(コモディティ)はアウトソースしたほうが効率的です。ITはどんどん下のレイヤーからコモディティ化していっています。

今、巷で「データ分析」や「人工知能」が話題となっています。なぜなら、IT基盤に乗る「コンテンツ」や「ビジネス」は通常他の企業が真似できないオリジナルのものだからです。これらは、従来のIT部門だけで作り出すことは難しく、IT力+現場力+分析力をもつ部門横断的な組織「分析部門」が必要になります。

最近、多くの企業で分析プロジェクトチームや、分析グループの方とお会いするようになりました。ここで成功事例が数多く生まれ、分析部門が企業の中でメジャーな存在なることを願っています。

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