データマイニングとアート

東大寺南大門 金剛力士像【吽形・運慶】

私は美しいものが好きです。
美しい音楽、美しい絵、美しいデザイン、美しい夕焼け。。。。

美しいデータ、私はこれも好きです。
一見無関係なような数字の羅列、しかしよく観察すると、そこには規則性のあるルールが存在する。こうしたものを見つけた時にゾクゾクします。これを行う技術がデータマイニングです。

データマイニングは彫刻にも例えられます。
漱石が夢十夜で書いたように、仏師・運慶は木を彫り刻むのではなく、木の中に埋まっているものをまるで土の中から石を出すように鑿(のみ)と槌で掘り出しました。

データマイニングにおけるモデル(分類器)も、これと同じで、データの中からルールを取り出します。

性能の良い分析モデルは、美しいルールを導き出してくれます。しかしこの分析モデルを形作るのは人です。その人の経験やセンスにより多分に結果が左右されます。そのため、データマイナーはある意味アーティストと言えると思います。

私の知り合いのデータ分析者の方にも、絵画や音楽が好きな方が多い気がするのは偶然でしょうか?

 

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