ブログ移行のお知らせ

株式会社KSKアナリティクスのコーポレートサイト統合に伴い、本ブログは以下に移行されました。引き続きよろしくお願い致します。

 https://note.com/morimoto_kskanl/

 

 

データ分析&人事制度

先月まで、ある大手企業のお客様のデータ分析人材の人事制度構築を支援していました。データ分析は、ビジネス、数学、OR、機械学習、統計、ITなどの合わせ技であり、個人が複数のエリアに精通する必要があります。組織の点で見ると、さらに複雑で、それらの分析人材を適正に評価し、うまく育成し、足りない人材は採用し、そのキャリアパスを考える必要があります。

最近は、AI・IoT・ビッグデータのプロジェクトが本当に増えました。それに伴い、
→データ分析人材(データサイエンティストやデータエンジニア)の需要が増える
→組織の中でデータ分析人材が増える
→それをマネジメントする仕組みの需要が増える、ということが起きています。

しかし、データ分析者は、まだ新しい職種であり、育成や評価で多くのお客様が悩んでいます。
→専門職としてのキャリアパスが社内に整備されていない
→そもそもデータ分析人材のスキル定義や評価ができない
→データ分析人材の育成方針や採用方針がない

そのために最近では、データ分析コンサルティングだけでなく、データ分析人材の育成・採用ご支援のご依頼をいただくようになりました。私自身があまり稼働が取れないので、お請けできる仕事にも限りがあるのですが、やはりお客様自身が真のデータ分析活用企業になるために、人事制度は重要です。時間の取れる限り、支援を続けたいと思います。

 

発散と収斂(大きく学習して、小さくまとまる)

ディープラーニングなどのニューラルネットワークのモデル作成では、学習率(学習過程でどれだけ大きくパラメーターを更新していくか)が重要と言われます。良いモデルを作るためには、学習率は一定にするのではなく、学習が進むたびに変化させることが必要です。一般的には、初期は大きく学習させて、学習が進むにつれて小さくしていきます。なぜなら、最初はどこがもっとも良い場所かがわからないからです。しかし学習を重ねることで、そのポイントはわかってきます。

面白いことに、これは、人の人生、会社の組織においても同様のことが言えます。私たちは生まれてから(特に若年期において)多くのことを学習し、失敗し、そこから学び、自らを変えて、成長していきます。その中で自分のやりたいことを見つけ、そして、最終的には特定の分野に収斂していきます。私自身も、大学を出て就職してから、将来に迷い、留学・転職・独立など様々な学習を通して、今の進むべき道を見つけました。

人が集まってできる組織(会社)も同じことです。当社の創業前後2005年〜2007年は様々な事業をトライアルしました。(先日数えて見たら企画段階で終わったものも含めて10事業ほどありました。)その中で、今のデータ分析にかかわる事業の将来性や面白さに気づき、そこに専門特化して行きました。多分、色々な事業の可能性を試していなければ、ピボットすることもなく、結果として現在のビジネスの可能性に気づく機会も得られなかったと思います。
今後もまた新たな発散と収斂を繰り返して行きたいと思います。

2018 Kick-off!!

大阪本社で2018年のキックオフMTGを開催しました! 今年は、既存ビジネスに加えて、自社の機械学習&データ加工ソフトウェアをリリースしていきます。また今後のIPOに向けた重要な年でもあります。より多くの「感動」K、より多くの「成長」S、より多くの「貢献」Kができるよう、楽しみつつも頑張りたいと思います!

 

ksk-analytics

Rush events

秋のイベントシーズンになり、ほぼ毎週のように当社メンバーが講演・出展しております。
データ分析関連のイベントは創業当初は集客に苦労しましたが、今は本当に多くの方に興味を持っていただき、ありがたい限りです。お時間許せばぜひ参加ください。

10月23日(月) IoTカンファレンス 【展示・東京】
10月23日(月) データサイエンティスト・シンポジウム 【講演・東京】
10月24日(火) イノベーションリーダーズサミット、次世代ベンチャーショー 【展示・東京】
10月25日(水) NIDays2017 【講演・東京】

11月1日(水) データ分析・統合ツール無料紹介セミナー【セミナー・東京】
11月7日(火) Cloudera World Tokyo 2017 【展示&講演・東京】
11月13日(月) データサイエンティスト協会 第3回セミナー 【セミナー・大阪】
11月16(木) データ統合・ETLツール「Pentaho」の活用法 【セミナー・大阪】
11月24(金) データ統合・ETLツール「Pentaho」の活用法 【セミナー・東京】
11月28日(火)29(水) RapidMiner トレーニング Pt1 【セミナー・東京】
12月6日(水) データ分析・統合ツール無料紹介セミナー【セミナー・東京】

イベント等の詳細

 

誰もが当たり前にデータを分析・活用できる社会

KSKアナリティクスは、Data Analysis for Everyone! (誰もが当たり前にデータを分析・活用できる社会)をビジョンにしています。私たちは、高価で使いづらい分析ツール、分析人材の不足、分析ノウハウの欠如の課題を解決し、日本のビジネスパーソンが真の意味でデータを活用できるようにしたいと思っています。これを2025年までに行うのが目標です。それはゆっくりと、しかし確実に進んで行きます。

例えば、2025年のビジネスミーティングは以下のようになっているでしょう!

meeting

見た目は今と何も変わっていません。。。多分PCやスマホ、タブレットなどのハードウェアはそれほど変わらないでしょう。しかし、その中で動作するツールは、表計算ソフトやBIツールに加えて、機械学習ツールが活躍しています。ツールはより使いやすく、低価格になり、業務と一体化することで、現場のビジネスパーソンが当たり前に使うようになります。また機械学習の概念もより一般化し、データ分析のスキルも広く行き渡るようになります。当然今よりも生産性は格段によくなります。

AIにより、仕事を奪われる・・などの議論がありますが、ディープラーニングも機械学習の一つにすぎません。業務や課題により、どのアルゴリズムが最適なのかは変わって来ます。2025年のビジネスミーティングは、機械学習による仮説発見&検証と、人間の経験を合わせたハイブリッドな意思決定が当たり前になっていると思います。

また、オフィス街にあるお弁当屋さんは、以下のようになっているでしょう!

bento

こちらも見た目今と何も変わっていません。。。しかし、ここに並んだお弁当は、ほぼ欠品なく、廃棄ロスなく売り切れるようになります。そしてそのお弁当屋のおばちゃんは翌日の弁当仕入れ量をスマホのアプリを通して勘案し、発注決定できるようになります。発注システムは、シンプルなインタフェースの後ろで洗練されたアルゴリズムが動くことで、効果的な意思決定支援を可能にします。

KSKアナリティクスでは、現場の方が使えるデータ加工&機械学習ツールを現在開発しており、今年後半にリリースする予定です。また時期が来ましたら発表させていただきますので、ご期待ください!

 

2017下期MeetUpを開催しました

先週7月14日(金)東京オフィスで社員MeetUpを行いました。ご参加いただいた皆さんお疲れ様でした。いろいろと準備調整いただいた皆さんありがとうございました。

【KSKは何のために在るのか?KSKはどこへ向かうのか?】
社員総会での私が多くの時間を使ってお伝えしたこと、それは、「何のためにKSKアナリティクスは存在するのか?(この航海の目的)」、「何を目指すのか?(この航海の目標)」ということでした。

1.航海の目的=経営理念
繰り返しになりますが、KSKアナリティクスは、
K:お客さまに「感動」を与え、
S:社員が「成長」し、
K:コミュニティや地域に「貢献」するために、この世に存在しています。
これは、当社がこの世に存在し続ける理由であり、この航海の続ける目的です。

2.航海の目標=ビジョン
私たちが作り上げようとする世界、それは、「Data Analysis for Everyone!(誰もが当たり前にデータを分析・活用できる社会)」、です。

「近所のお弁当屋のおばちゃんが明日の弁当の仕入れ需要予測をスマホを通して行える」
「一般のビジネスパーソンが表計算ソフトのように機械学習技術を活用できる」
「製造現場の工程改善にディープラーニングが当たり前に使われている」

そんな世の中になった時に、企業の生産性、ひいては人間の生産性は飛躍的に向上し、自ら課題を解決できるより良い世の中になると信じています。

松下幸之助氏が家電の民主化により豊かな生活を作ったように、MicrosoftやGoogleが情報の民主化によりIT/Webという新たな世界を作ったように、データ解析を民主化することで、大きなイノベーションが起こると考えます。
(AIを民主化することとは少し違います。AIはあくまで一つの技術手段です。AIを含む様々なデータ解析技術や思考方法を世の中に広く行き渡らせることで、人々が自らの意思でより良い意思決定が行えます)

KSKは、オープンソースによる分析サービスを提供する国内唯一の企業として、この世界を作っていくことができます。そして我々にしかできない仕事です。この機会に感謝し、使命感を持ちながら、でも楽しくこの航海を皆さんと一緒に進めていきたいと思います。

下期もよろしくお願いいたします!

「データ分析」と「料理」に共通の3要素

素晴らしい料理には、新鮮な食材、磨かれた調理器具、調理スキルや経験が必要です。データ分析も同じように3つの要素が必要となります。

「データ」は、いわば「食材」です。その量はもちろんですが、質の良い食材が必要です。その鮮度も重要です。古すぎてメンテナンスされていないものは有効に使えません。統合化されたオリジナリティのあるデータは素晴らしい資産となります。

「ツール」は、いわば「包丁」です。切れ味の良い包丁は、使い手の意のままに食材を加工することを可能にします。データ分析プロジェクトの80%はデータ加工に費やされると言われます。データを分析しやすい形にするために、使いやすいデータプレップ(前処理)ツールが必要です。(現在当社でも開発中、また近々ご紹介いたします)

「分析ノウハウ」は、料理人の「スキルや経験」です。優れた料理人はさまざまなノウハウやレシピの引き出しを持っており、顧客ニーズを理解して美味しい料理を提供します。優れた料理人がチームとして活躍できることも重要です。

お客様は「データ」をお持ちです。当社は、オープンソースの「ツール」と、アジャイル型での「分析ノウハウ」を提供しています。そして、プロジェクトを通して、分析ノウハウをお互いに高めます。(スキルトランスファー)。OSSとスキルトランスファーを通して、お客様社内でデータ分析チームを作ることを目指しています。これによって、Data Analysis for Everyone!(誰もが当たり前にデータを分析・活用できる社会)を実現しようとしています。

プライベート

10年前、全くの初心者から始めた極真空手、少しずつ昇級を重ね、今月から茶帯になることができました。自分でも、これほど続くと思いませんでしたが、知れば知るほど奥深く、今ではすっかりライフワークの一つになっています。2020年のゴールは会社のIPOと黒帯の取得です。最近は、なかなか稽古の時間が取れないのですが、焦らずに楽しみながら頑張りたいと思います!

社内にSafari Online(サファリオンライン)導入

先月よりKSKアナリティクス社内でSafari Onlineを導入しました。

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Safari, the world’s most comprehensive tech & business learning platform
(サファリ  世界で最も包括的な技術とビジネスの学習プラットフォーム)
https://www.safaribooksonline.com/

【特長】
・良質な海外技術書(Oraillyなど)を読み放題できる。
・最新のビジネスやテクノロジーの講座を好きなだけ受講できる。
・PCやタブレットで持ち運びでき、いつでもセルフスタディできる。
・コンテンツはすべて英語のため語学の学習にもなる。
・価格は個人契約の場合は、1人年間$399(4万円強)。

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今までオライリーの技術書籍などは書籍制度(月5000円まで支給)で各人で購入していましたが、Safariではこれがすべて読み放題となり、かつ電子書籍として閲覧&共有できます。またデータサイエンスの良質な教材コースが揃っています。ボリュームディスカウントしてもらえたので、個人で導入するよりも安価に導入ができました。

データサイエンスは、まだ新しい分野で決まった教育カリキュラムがないため、セルフスタディが中心となります。それであれば、やる気のある人にそうした環境を整えてあげることが一番重要じゃないかと思います。(私も文系ですがテクノロジー大好きですので、バリバリ活用する予定です。) データ分析、アナリティクスに本気で取り組みたい方、ご応募いつでもお待ちしています!